まず初めに、AURORAさん自身についてのざっとした説明、それからゲーム内に登場する「AURORAさん」について考察することにしましょう。
現実のAURORAさんはシンガーソングライターで、Skyの一部の曲でボーカルを歌っておられます。AURORAの季節、そしてAURORAバーチャルコンサートはSkyと彼女のコラボレーションイベントであり、また同時期にSkyとは別にリアルコンサートも開催されました。
コンサート含め、ゲーム内ではAURORAさんには大きく分けて3つの姿があります。
まずAURORAの季節で案内人精霊の役目を果たし、円形劇場では4人の季節の精霊達に囲まれていたAURORAさん。
案内人精霊のAURORAさんは水色に光っており、円形劇場にいたAURORAさんはほんのり光っていますがどちらかというと彩度が低く、固体感が強い。


とはいえ役割と姿形は同じなのでおそらくこの2つのAURORAさんはまとめてしまってもいいでしょう。
次にその姿のAURORAさんがコンサート1曲目のあと変化してステージに降り立った姿。1曲目でもちらっと出てきますね。コンサート中何度も衣装を変えておられます。

最後に6曲目から登場する巨大な「AURORAさん」。登場時は衣装も含め全身黄金色に輝いていますが、場面が変わった後は服だけが青く変わります。

それからおまけでコンサートが終わったあとにサウンドバスでハグしてくれる光のAURORAさんもいます。

このうち少なくともステージのAURORAさん(と光のAURORAさん)は現実のAURORAさん本人のSkyでの姿であろうと思われます。まず、ステージのAURORAさんは他のAURORAさんと目が大きく違います。案内人のAURORAさんと巨大なAURORAさんは星の子のようにまぶたを閉じた姿ですが、ステージのAURORAさんの目は星の王子さまと同じく黒目だけです。精霊とも星の子とも違い、どちらかといえば現実世界の人間に近い。これは星の王子さまもAURORAさんもSkyとは別の世界の住人であることを示しているのではないでしょうか。また、ステージ上での立ち振る舞いも一人の等身大の人間であることを感じさせます。 案内人のAURORAさんは、ステージの、つまり現実世界のAURORAさんをSkyの世界に「召喚」するための依代であり、なおかつステージのAURORAさんが「召喚」されるまで現実世界のAURORAさんとSkyの世界をつなぐものだったのではないでしょうか。 AURORAの季節では、季節のクエストが4つ終わった後、季節の精霊達がそれぞれの光を案内人のAURORAさんに送り込み、案内人のAURORAさんは様々な色の混ざった透明の膜で覆われます。

コンサートではその膜で覆われた案内人のAURORAさんがステージ上に移動し、そして1曲目が終わってステージのAURORAさんが現れる時には彼女はこの膜にまだ包まれていて、そして膜が次第に消えたあとステージに舞い降ります。


これらの一連の流れがステージのAURORAさんをSkyの世界に召喚するまでの一種の儀式だったのではないかと思います。
余談ですが、私はこのコンサートは星の子のために「現在」開かれたものだと思っています。
奏の音楽堂には以下の壁画があります。

これが今回の季節、バーチャルコンサートと関連があることはこのティザー(https://youtu.be/q5VWzXz74K0 )で示されている通りです。
しかし、奏の音楽堂にいる精霊たちはこれを見て

首を傾げるのです。つまり、自分たちのいる建物にある絵なのに、これが何なのか知らないのです。
リアルコンサートとの同時期開催、コラボであること、上記の「AURORAさんは現実世界から召喚された」説なども根拠として挙げられます。また、他の季節が「過去の精霊の願いを現在において星の子が叶える」形であることもこれを補強するかなと思います。 同時に、案内人のAURORAさんは季節のクエストではそのままの姿でも季節の精霊に光を流していましたし、

そのクエストの最中ではAURORAさんの歌も流れます。ですからAURORAさんそのものではないものの、現実のAURORAさんとSkyの世界を繋ぐ役割を果たしていたのではないかと思います。 最後に巨大な「AURORAさん」ですが、この方はAURORAさんであり、AURORAさんではないと思っています。どういうことか分からないと思いますが、これは後ほど詳しく説明しようと思います。 ようやく歌の考察に入れます。なお、これらの歌は今回のコンサートのために書き下ろされたわけではありませんが、バーチャルコンサートを行うにあたり既存の歌の中でSkyの世界観に合いそうなものをAURORAさんご自身が選ばれたそうです。 …の前に、あの「球体」についてにも言及しておきましょう。AURORAさんの歌が始まる前に広がる、あの黒っぽく、しかもきらきらと輝く半透明の球体です。まるで宇宙のようですね。

あの球体はExhale Inhaleを除き、毎回対応する歌の季節の精霊たちが持ってきます。精霊が跪いて差し出す小さなその球体にAURORAさんが手をかざし、精霊が顔を上げてAURORAさんと目を合わせたその時、球体はいきなり膨張して円形劇場全体を包み、そして歌が始まります。


というより、あれは「歌」そのものなのだと思います。ある意味ではレコード盤やCDを捧げ持っているというとちょっと夢がないでしょうか。ただしこれは単なる歌ではありません。
そもそもこの球体、AURORAの季節クエストでも登場するのです。

クエストでは球体を追いかけると精霊の記憶が見られます。そして球体から離れると急速に歌はフェードアウトし、「記憶から遠ざかろうとしています」「消えてしまう前に、記憶に戻りましょう」と警告され、最終的にクエストは最初からやり直しになってしまいます。つまり球体は記憶そのもの、あるいは少なくともそれを内包するものでもあるのです。
季節の精霊クエストでは球体は小さく、精霊と、その周りの物体しか再現しません。孤島は荒廃したまま、峡谷の天球儀は朽ちたままで、精霊たちが真実見ていた光景を完全に再現してはくれません。しかしコンサートの球体は円形劇場を包むほど大きく、そして恐らく空間そのものを再現できるのです。
それを精霊たちはAURORAさんに託し、AURORAさんはそれを受け取ります。黙する精霊たちの代わりに、AURORAさんが彼らの記憶を歌い上げるのです。
その意味では1曲目のExhale Inhaleも、4人の季節の精霊たちが案内人のAURORAさんに光を送り込んだ際に、精霊たちからAURORAさんが託された歌なのかもしれません。
1曲目 Exhale Inhale
暗い空間でどこからともなく光が現れ、飛び回りながらいくつもの生物の姿を取ります。最初は木、次は鳥、そしてマンタ、AURORAさん、最後に精霊たちです。そして光が離れると同時に木は倒れ、鳥やマンタからは蝕む闇が生え、AURORAさんも黒く動かなくなります。目まぐるしく曖昧な演出ですが、自分は「全ての生き物には光が宿っている。それは生命そのものとほぼ同義であり、光が離れると闇になる」と解釈しました。Skyの、と限定してしまうとAURORAさんも光を持つことの説明がつきません。現実世界の生命も光を持つのだ、と言いたいのかなと感じました。
とはいえ単に光=生命、というだけではありません。それはおそらくもっと大きなものです。「光」、というワードはゲーム内でよく出てきますが、コンサート中だけでもAURORAさんの言葉の中に何度も出てきます。
Runawayの前には「自然界は私たちを導く光」と言われます。
Warriorの前の「忘れないで、私たちはみんな、星の戦士なのです」の「星の戦士」は英語だと「warriors of light(光の戦士(たち))」。(ちなみにSkyというゲームの正式名称は「Sky 星を紡ぐ子どもたち」ですが、英語だとこれは「Sky:Children of the Light」、つまり「Sky 光の子どもたち」となります。日本語はこれを意識した訳だと思われます。そしてこれは、英語ではゲームタイトルにも「光」という言葉が入っているということでもあり、同時に「星」と「光」の関連を示唆しているようにも思えます)
「The Seed」の前では「たとえ希望を失っても、光を絶やしてはいけません」と言われます。
全て歌の直前の、重要な台詞です。
極めつけにはコンサートが終わる時。「いつでも覚えていて 私たちの光はともにあれば、さらに輝くことを…」と言われるのです。
ここだけ抜き取っても、光はとても重要であることが分かります。
そしてそれらを失うと闇になる。蝕む闇、闇の蟹、暗黒竜。かれらは全て「何か」が光を失った姿なのでしょう。精霊たちは霊魂なので歌の演出ではただ天に昇りますが、彼らが闇に囚われた姿もSkyの世界のそこここにあります。
総合すると、ここではSkyの世界のルールが端的に表現されているのだと思います。
2曲目 Runaway 1つ目の生物の記憶ですね。魚→蝶→鳥と2回も視点が変わります。 最初に小さな光の粒が凝縮され、弾けるのを繰り返します。光の粒は魚から出ているようにも思われますが、これについては後に取っておきましょう。 この曲については謎が多いです。
1.魚が1つの生の中で蝶、そして鳥に変身したのでしょうか?それとも時間をかけて進化していったのでしょうか?ここはマンタが空を飛ぶSkyの世界なので、どっちでも有り得るような気がします。
2.この歌の時間軸はいつなのでしょうか?もちろん精霊が生きていた時代で、孤島には緑が溢れていた時代であることは確かです。しかし孤島の大精霊の姿は現在のものと変わりません。

流れからするとあの歌の記憶は王国の初期のものだと思うのですが、そうだとすると孤島の大精霊は大昔からずっとあの姿だったのでしょうか?他の大精霊も?
3.空飛ぶ舟はどこから現れたのでしょうか?

舟があれば精霊達があそこまで苦労して徒歩で歩く必要はないはずです。つまり歩いていた精霊たちは舟を持っていなかった。孤島の大精霊が迎えに送り出したのだとしたら、その舟はどこ由来なのでしょうか?孤島の大精霊が元々持っていたのでしょうか、それとも既に孤島の向こうでは舟がたくさん作られていたのでしょうか?
4.歩いてきた精霊たちはどこから来たのでしょうか?彼らは雪の中を歩いてきたように見えます。しかしその手前は雲で隠されていて見えません。

また、駆けゆく旅人精霊の記憶では、彼らは舟で来て、孤島の端で陸地に降り立っています。

歩いていた精霊たちも舟で来て、わざわざ雪の中を歩いていたのでしょうか?それとも駆けゆく精霊の時代にはすでに舟が普及していたのでしょうか?
5.この後の曲でもそうですが、既に暴風域は雲でおおわれて光の柱が立っています。浮遊する建造物もあります。

ただ、光の柱はともかくとして、暴風域に嵐が生まれたのは王国が滅びた後のはずです。その前から雲に覆われていたにしても、建造物は嵐によって破壊されたから浮いているのではないのでしょうか。いや、これも当時からそうだったのかもしれませんが、はっきりいって流用かなあ…という気もします(わからないことはすぐメタで考える癖) これらの疑問は今後解消されることを祈って、ここではただ「精霊たちが光の生物とともに歩んだ(そして光を拝んでいた?)」という解釈をするに留めておきます。孤島の壁画の内容にも似ているな、と思いました。


3曲目 All is Soft Inside 雨林の地下洞エリアの底は現在雲に覆われているけれども、当時は水が豊富に存在したようです。

とはいえ、なぜこのように変化したのか、あるいは少々メタになりますが「なぜ当時は水に覆われていないといけなかったのか」は全く分かりません。 1つ仮説を立てるとすれば、鉱石は水が多いところに多く存在したのでしょうか。だから雨林でダイヤ文化が発展したのかもしれないし、深淵の季節の精霊たちも動じない提督精霊のように鉱石(とダイヤ)採取のために海に繰り出したのかもしれません。

季節の同曲のクエストと同じく、雨林の地下洞エリアで鉱石を採掘する精霊たちと逃げるクラゲ、精霊を助けるクラゲ、頂上で精霊達を囲むクラゲが描かれます。



このうち精霊を助けるシーンが季節クエストとは違いますから、彼らは恐らく覚醒の採掘者精霊たちとは違う精霊たちです。クラゲ、というより光の生物は分け隔てなく愛するのでしょう。
最後は夜の空を飛ぶクラゲです。

現在、ゲーム内では「夜」の時間帯が明確に描かれることはほとんどありません。寝不足の造舟師の記憶では外はよく見えませんし、捨てられた地の空気は汚染されていますし、暴風域の上空は雲に覆われています。星月夜の砂漠はコラボエリアですし、マンタの精霊が飛んでいますから本当に屋外なのかどうかも定かではありません。そもそもゲーム内は星が失われたあとの世界ですから、王国が存在した当時はどうだったのかを知るのは難しいのです。
ただ、私はあの光景がSkyの本来の「夜」だったのではないかと思います。まだ空に星がたくさん輝いていた頃、精霊たちはあの綺麗な空を見上げていたのだろうかと考えるとちょっとロマンチックだなと思うので。そう考えると、逆に星月夜の砂漠は昔の王国の夜を再現した空間だった、のかもしれません。
4曲目 Warrior マンタの大規模な渡りが描かれます。膨大な数です。

多かった時はこれほど多くのマンタが(それも王国全土に)存在していたのでしょうか。だとしたらすごい。これくらいの数に戻ったマンタを見てみたい。 さて、精霊がマンタを捕まえて檻に入れていたのは明白です。何に利用するかは分かりませんが、檻に入れるくらいですからろくなことではないことは確かです。峡谷では光が潤沢に使われていたようですから、おおかたそのために捕まえていたのだろうと思いますが…


しかしマンタは檻を破壊して脱出します。光の生物もただされるがままではなかったようです。

そもそもマンタは、光の生物達は、さっきの曲でも描かれるように多少のことは気にせず精霊たち含め他者にかなり協力的です。それを無理やり捕まえないといけない(しかも逃げられる)のですから、相当なことをしたか、あるいは精霊が生物との協力関係を忘れ、ただ利用する物になったかのどちらかでしょう。いずれにせよ、既に精霊と生物の関係はかなり冷え込んでいそうです。
峡谷はこの当時から氷に覆われていたようです。もっと前はこれほど氷は多くなかったのでしょうか。それとも最初からこうだったのでしょうか。しかし少なくともその手前には水も多いです。これが魔法の季節の青い灯が峡谷にある理由でしょうか。
5曲目、の前に、AURORAさんのうしろに赤い円が降りてきます。

初めて見た時は赤い円が降りてきたなくらいにしか思いませんでしたが、曲のMVを見た時に思いました。MVでも後ろに赤い円があるのです。
それはまるで太陽のようでした。 と、思ったのですがこの円、赤の他にも、白と青に光るんです。


Sky的に赤と青だけなら分かる(峡谷では赤と青の旗が見られ、何らかの基準で王国はふたつに分かれていたのではないかと推測されている)んですけど白はなんだろう…?と思ったのですが、この後のThe Seedでの展開を見るに精霊両陣営の色と光の生物でしょうか?とも思いました。 ちなみにこの円、4曲目の前でも降りてくるんです。つまり2回降りる訳ですね。

4曲目の前で降りてくるのは峡谷に対応するsunsetを表しているのでしょうか?
5曲目 The Seed 雲の中を飛ぶ鳥を操作します。一気に最初の生物の記憶、2曲目のラストに引き戻された気分です。孤島の神殿を通り過ぎてそのままここまで飛んできたのではないかと思いました。

そしてサビで突然空が暗くなると同時に、「雲の上から」青い光が落ちていきます。

ああ、「星」が落ちているのだ、となんとなく思いました。そしてその分命も失われていったのだろう、と。 初見での感想ではそうだったのですが、「記憶は青いので落ちているものも青いだけであり、実際には闇の破片が落ちているのでは」という見解も目から鱗でした。王国末期ですし、闇の破片が登場したのはAURORAの季節の1つ前の砕ケル闇ノ季節ですから、その可能性も大いにありそうです。ただ、この後の展開も含め、やはり私の中ではこれが「星」である方に軍配が上がります。そもそも星は空の光(≒命)であり、精霊は「星の」精霊であり、そしてSwitch版ローンチ記念映像(https://youtu.be/0U_57lHMYXo )では最後の方で実際に無数の星が落ちていき、空から星が消えてなくなります。その後荒廃した孤島が映ることからも、あの流星群は王国の滅びの暗喩ではないかなと思っているのです。青い光が降っていく描写は、その流星群を思い起こさせるのです。 また、記憶も完全に青いわけではありません。そもそもこの後に現れる光の柱は赤いのです。 このシーンは2回あります。サビが2回あるから、とも思いますがサビの間にわざわざ明るくなる必要がない気がするので戦いは2度、あるいはそれ以上あったのかなと推測します。 最終的に渦の中心から何か赤い光が放たれ、それと同時に(中心から離れていたとしても)操作していた鳥が光を失って落ちていきます。

ちなみに暗くなっていなくても渦の中心に近づくと光を失います(雲で回復は出来ますが) そして光とともに下に降り、下界で何が起きていたかを知るのです。

最早戦争というよりは恐慌。精霊生物関係なく攻撃し、もしかすると味方でも構わないというような惨状なのではないかと感じました。

実際武器を持つ精霊の背後から同じ武器を振りかぶる精霊もいるのです。

最後に光が宿るのは神殿前のスイッチにかじりつく精霊です。この精霊はこのダイヤにたどり着くため、あるいはこのダイヤを使わせないために、どれだけの命を奪い、そして見殺しにしたのでしょうか?

しかし、結局のところ、ダイヤだけでは、炎がなくては、扉は開かないのです。お金そのものを食べられないのと同じように。 そして最後の光が、最後の命が小さくなって、消えていきます。

ちなみに今まで登場しなかった、何か平たくて先が二股になってる武器も出てきましたね。剣も槍も現実世界に存在する、むしろ代表的な武器ですが、あれは存在する武器なんでしょうか。鉤鎌槍とかトライデントとかああいう感じの分かれた先が細長くなっている棒状の武器は多いのですが、平たくて先だけ分かれてるとなると…どうも武器には疎いので私には分かりません。誰か詳しい人いたら似てる武器を教えてほしいです。 6曲目 Through The Eyes Of A Child The Seedからそのまま続きます。 地には動かない精霊達、そして空には星が、光が全て消えた真の闇です。

The Seedで「星」が落ちているのではないかと思ったのは、それに続くこの曲の、この星のない空が理由でもあります。 そこをただ1匹の蝶となって、精霊達を、様々な喪失の悲しみを見ながら飛びます。




精霊たちが見えなくなったころに、もう一匹の蝶に出会います。

蝶たちは鳴きかわしながら光の粒を散らし、それが集まって一つの輝きとなります。


その次はマンタが2匹やってきて光の粒を散らし、輝きはそれも集めて眩い光球となります。


そして蝶(プレイヤー)が沢山現れますが、実はこの時先程の光球が地平線の向こうに消えます。

そしてその代わりに何が現れるかといえば黄金色に輝く太陽…

ではなく、そう、「巨大なAURORAさん」です。

しかし同時に彼女は星の消えた夜を終わらせて夜明けをもたらした、最初にして最大の星でもあるのでしょう。残された小さな命は集まって、やがて巨大な光を生んだのです。 そして、奇跡が起こります。巨大なAURORAさんが光を発し、光の蝶は星の子どもと成るのです。


光の生物が残した光が、星の子の生みの親だったのです。そして星の子は…額面通り受け取るのであれば、精霊の子どもの姿をとった光の生物そのものである、のです。 第2回日本語公式生放送(https://youtu.be/12iKbUJRiy0 )で言及されているように星の子が「新しいジェネレーション」であることもここで裏付けられるわけです。なぜなら星の子は精霊が滅んだ後に生まれたから。そもそも自分の力で飛べる時点で精霊とは違う存在なのですが。 なぜ光の生物は精霊の子どもの姿を選んだのか。精霊を救うことになったのか。それは生物に聞いてみなければ分かりません。でも推測するとしたら、生物が、あんなにひどい仕打ちを受けてすら、精霊と共に歩みたかったからではないでしょうか。その身を犠牲にしても、闇に囚われてしまった精霊を(そして生物も)救いたかった(なんなら最終的には大精霊まで天空に引き上げてしまうのです)。それだけではなく、精霊と交流し、一緒に遊んでみたかった。その思いの強かったものが、生物から星の子に変化したのではないでしょうか。そして自由に飛びたいと思った生物たちは変化せず、生物たちの姿のまま残った。その選択に優劣はありません。ただし、プレイヤーが操作することになるのは星の子サイドである。それだけのことなのでしょう。 個人的にはこの「選択」はRunawayの時にもなされたのだと思います。海で泳ぐ生物は現在も秘宝の環礁に多く存在します。

現実世界でのクジラなどのように一旦空に進出してから戻ったものもいるのかもしれませんが、あの時、全てが空飛ぶ生物になったわけではないのではないでしょうか。生物たちはそれと同じように、ここでも選択をしたのかもしれません。 数分の歌の中で描ききるために短縮されていますが、実際にはもっと膨大な時間がかかったのでしょう。狩り尽くされたであろう光の生物が再びその数を増やし、暗くなった世界に明かりをともし、そして星の子が生まれるまでには。 「巨大なAURORAさん」の話に戻りましょう。 現実世界のAURORAさんはプレイヤーと同じ一人の人間です。Skyにおいても他と等しく普通の一人の人間、星の子であるはずです。ではなぜあの光はAURORAさんの姿をとったのか。それはこの「記憶」を歌っているのがAURORAさんだからだと解釈しました。 そもそもコンサートを通じて光が我々を導いてきました。光は歌と一緒に脈動し、まるで光そのものが歌っているかのようです。あの光にAURORAさんは既に同調していたのだと思います。語れぬ光の代わりに、その声となっていたのです。 そしてRunawayにて光の生物から生まれた光が、この曲で復活したその光が、人間の(厳密に言えば巨大な星の子のような)姿をとった。ただの光でもなく、生物でもなく。ここに意味があるのだと思います。この人型の姿になることが光の生物の意思だったから。 そして光にAURORAさんが同調していたために、あの時「人型」の姿にAURORAさんが選ばれたのだと思います。つまり多分当時この大きな光はAURORAさんの姿をとっていなかっただろうし、今回人型をとるにあたってそのかたちは巨大な星の子でも誰でもよかったのですが、この記憶を託されて伝えたのがAURORAさんであるために、今回はAURORAさんの姿をとったのだろうと私は考えます。 そして巨大なAURORAさんは星の子一人一人をすくい上げてしっかりと見つめ、その後こちらを見ながら飛び立ちます。


7曲目 Constellation
Through The Eyes Of A Childからそのまま続きます。飛び立つ時、巨大なAURORAさんは太陽のように全身黄金色でした。しかしこの空間ではその服が青に変わっています。

続く8曲目、Queendomの歌詞を受けているのではとも思いますが、精霊の体と生物の羽を持つ星の子そのものにも思えます。 そう、巨大なAURORAさんには羽が生えています。しかもこれはAURORAの季節のマークそのものなのです。

コンサートを見るまでAURORAさんの髪型に似ているなとか、4人の季節の精霊たちがAURORAさんに光を注ぎ込む様子を表しているのかな、とか思っていましたが(実際にそれらの意味も含むのでしょうが)、ここで回収してくるとはな…と思いました。 それから個人的には蝶の羽にも見えます。星の子が星の子の姿になるまでは、光の蝶の姿をしていたわけですし。 この羽の背中には四芒星のマークがあります。これは星の子がAURORAの羽を身につけた時には現れません。

つまり星の子のケープのマークとこの四芒星のマークが同一であることを示しているのではないかと私は考えます。巨大なAURORAさんは大きな存在でありながら、それでもひとりの星の子なのではないかと。 それからここでようやく触れますが、Skyというゲームのストーリー上では原罪後にハグをしてから天空に行くまでは星の子が7枚羽になります。実はコンサートの歌の世界でも、Runawayで光の生物だった時からずっと、どんな姿をしていてもこの曲までは羽7枚分のエナジーなんです。ここからも星の子は光の生物の系譜を引いているんだなと思いました。 8曲目 Queendom 天空に行ったあとは円形劇場に直接戻り、そこからはお祭りです。 光の生物も沢山います。それだけではなく雪にはなんと花まで咲いているのです。

今までの歌は精霊の時代の歴史を表していたのですから、もしかするとこの曲は星の子のいる「現在」、そして彼らが紡いでいく「未来」の象徴なのかもしれません。そして何度もひとつになり、また散り散りになる様子はもちろん楽しいですが、天空に入ることで一旦ひとつになり、そしてそこから離れて個として生きることを繰り返す星の子を表しているようにも思えます。そしてQueendomの歌詞やMV概要欄を見るに、SkyというゲームとQueendomという歌は同じ目的を目指しているのかもしれません。 …ここまで避けてきたのですが、やはりこの話題を出さないといけないでしょう。 そう、もしかするとご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、「メガバード」です。 メガバードとは開発段階のコンセプトアートで描かれる存在です。コンセプトアートはほとんどが英語ですから厳密には「Megabird」です。現在のゲームには存在していないかもしれないけれども、天空で空を見上げた時に見えるもの、スタッフロールでオレンジ色に光り輝くものがそれなのではないか、とも言われているものです。ちなみに「メガバード」とはあくまで開発段階に呼ばれていた名前ですから、現在の名称は違う(あるいは存在しない)可能性もあります。これは(Sky以外でのゲームでも)よくあることで、たとえばSkyの地方は、それぞれの地方が持つテーマの一つである「一日の時間帯」から名前を取って呼ばれていました。たとえば「Vault of Knowledge(書庫)」は「Night(夜)」と。 精霊の時代についてのとあるバックストーリー案ではメガバードは王子(この存在もゲーム内では明示されませんが、後にSky王国の「王」となる人物として描かれていました)と生物に炎を分け与え、王子は6人の祖先(おそらく大精霊)を選出して文明を育てさせたと書かれています。このバックストーリー案では、全ての生物はメガバードの炎から生まれ、死ぬ際にはメガバードの元に戻り生前得た知識を還元すること、時が経つにつれて古代人(おそらく精霊)は堕落してメガバードとのつながりが切れること、王国が闇に飲まれて滅びたあと、とても長い時間をかけてようやく生物たちが再びメガバードに向かって渡りの旅をし始めたこと、しかし世界は危険な状態にまで破壊されてしまい、この事態を憂いたメガバードは、全ての魂をもう一度つなげてくれることを期待して新しい子孫の種族(つまり星の子のことでしょう)を送る、とも書かれています。 他のコンセプトアートでは光から闇へのグラデーションのようなグラフがあります。光に行くほど「祝福されている」「つながっている」イメージが強く、闇はその逆で、「呪い」と「無関心」です。ここで1番光側にいるのは「Bird of Light(光の鳥)」です。それだと光の生物の鳥と何が違うのか、という気持ちになるでしょうが、この「Bird of Light」は鳥型ではなく「Perfect Circle」、つまり「完全な円」なのです。しかも、光の生物に対応する「Creatures」は同じ絵の中に別に出てくるので、「Bird of Light」は光の生物とは違う存在なのです。Bird of Lightは他のコンセプトアートでも出てきますが、全て大文字で始まります。ということは固有名詞であり、メガバードの別の呼称であると私は推測しています。つまりメガバードは呪いと無関心とは対極の存在であり、祝福とつながりの極致にあるのです。上のストーリー案でもメガバードは奪うことなく与えるだけの存在であることから、「罰するもの」ではなく「愛するもの」なのでしょう。 脱線しました。巨大なAURORAさんとメガバードとの関連についての話をします。 個人的には巨大なAURORAさんが円形劇場の上で最後に取るポーズはエンドロールの巨大な鳥型との関係を示唆しているように思います。あれを鳥型とみなすと、顔は右側を向き、右の翼を高くにあげています。

巨大なAURORAさんも顔をこちらから見て右側に向け、こちらから見て右側の腕を高く上げています。

これでは根拠として弱い。もちろんです。メガバード関係なく、そんなポーズを取る事もあるでしょう。 本題はここからです。 別の、星の子の旅についてのストーリー案では、原罪を過ぎた後についてこのような描写があります。 「メガバードが地球のずっと上を飛んでいて宇宙の日の出のようである:最初は炎のようなオレンジだが次に先祖の青に色が変わる 最後にメガバードは白い色になる、白は全ての色の連合体であり、複数の色のレンズフレアはそれが全ての生きとし生けるものを包含している事を示す」そしてこの後、その中に星の子が入るような描写があります。 上記の「Perfect Circle」という描写と合わせ、天空自体がメガバード(あるいはその一部)ではないかという説もありますが、今回はその話は置いておきましょう。 そう、「巨大なAURORAさん」はどうだったのか、それがここでの問題なのです。彼女は地上から現れましたがそのあとはるか上空、宇宙へと向かいます。 そして何より彼女は日の出のように現れ、

最初は全体がオレンジ色でしたがそのあと服が青く変わり、


そして最後に白く、様々な色を含むレンズフレアを放つ天空へと向かうのです。

…偶然にしては一致しすぎていないでしょうか? メガバードがどんな性質を持つのかについてはいまいち判然としていません。精霊の時代のバックストーリー案では1つの個としての性格を持つように感じますが、メガバードは天に還った生命の集合体でもあるはずなので、それらの個々の意識があつまった集合意識的な存在なのではないかとも推測できます。巨大なAURORAさんも一人に見えますが、元々何匹もの光の生物が残した光の粒が集まって出来たものです。 なんにせよ、AURORAさんの姿を借りたものとはいえ、メガバードの設定がもしかするとなんらかの形で生きている、かもしれないので、ちょっとわくわくしています。